My Sweetmaria!!嗚呼、天使のような彼女の美しさ。同性としてめちゃめちゃ憧れます。
わたしが彼女の姿を見てその虜になったのは、MTVで放映したLone Justice時代ののライヴ映像でした。可愛い顔の女の子というくらいの認識はあったのですが、それだけじゃないの〜?なんてうがった見方をしていたのですが、ライヴを見てビックリ!!
可愛い顔で可愛いワンピース着て、なのに歌う姿はキョーレツにアヴァンギャルド!顔をいがめて歌いまくる、目がイッテる、終いにゃステージにつばを吐く!!!しかも歌がめちゃめちゃ上手くて、曲もめちゃめちゃイイ!!
80年代に「ローン・ジャスティス」のボーカリストとしてデビューしたのは彼女が若干18歳のときでした。「天才少女」と鳴りモノ入りで、ドン・ヘンリーやトム・ペティ、ボブ・ディラン、ロビー・ロバートソンに曲を提供してもらったりデュエットしたりと、その歌唱力と才能が高く評価されてたマリア・マッキーだったのですが、カントリー・パンク・ヘヴィ・ロック(???)というようなローン・ジャスティスのスタイルは当時広くは理解されず、結局2枚のアルバムを残して解散してしまいました。
その後ソロに転換し、1st「Maria Mckee」を発表します。上の写真がこのアルバムジャケットなのです。どうやらテネシー・ウイリアムズが好きなようで(彼の戯曲と同名の曲がある)それがまたウイリアムズファンのわたしにはめっちゃ嬉しかったりして・・・vロック色の強い、ちょっとフォークってカンジの内容ですっごくいいんですが、何せ彼女、ハゲしいんで(爆)この聖母の様なジャケ写真とのギャップがありすぎたようで・・・そりゃもう当時、あっちこっちの中古盤屋さんで売り飛ばされてました(悲)
しかし「孤高の正義」な彼女はそんなことには負けません。ひたすらわが道を行くマリア姫のまわりには、なぜかオトコどもが寄ってきます。といっても恋の噂は皆無に等しく(U2のラリーと噂が立ったが、あっさり否定。惜しい。美男美女でお似合いのカップルなのにぃ)バンドメンバーは相変わらず野郎ばかり、2ndのジャケ写真はデニス・ホッパーが撮影するという豪華さ(彼女はおじさまキラーなのか?)。原点回帰のようなコレもまたまたセールス的には不発。しかし来日は果たし、わたしは最前列で姫からイチゴをいただきました(うふっ)。
3rdは今までの中で一番激しい仕上がりとなってます。ザラザラしたうねりのあるギターはマリア自身、「今回はギターの練習もがんばった」ということで、彼女の歌声同様、とても聴く側の耳を捉えます(好き嫌いは余計激しくなるでしょうが・・・)。1曲目「スカーラヴァー」からぶっ飛ばす音を聴いた瞬間、「一生彼女について行こう!」と固く心に誓いました。グランジ?ぽい音色が女の情念(?)を感じさせる、ある意味1番、「女らしい」アルバムかも?
このアルバム発表当時、彼女は「わたしはこのまま終わる人間だとは思ってない」と言うてはりまして・・・つまりは「そのうち大ブレイクするわよ!」って気マンマンらしいです(スゲー気概だ。とても40近い、イイトシの女性とは思えない(笑)同世代としてますます惚れてしまう・・)
独自の世界で快進撃を続けるマリア姫。
ずっとずっとこのまま、ハジけ続けて欲しいです。ヘンに落ち着いて欲しくないなぁ。永遠のロック姫でいて欲しい。ヒットチャートでブレイクはたぶん、ないと思うんだけど、「伝説のミュージシャン」になるんではないかと思っております。
We know what we are
absolutely barking stars
(自分が何者なのか知ってるわ
完璧なる、吠える星なのよ)
(absolutely barking stars から一節)
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lone justice
ローンジャスティス時代の1stアルバムです。お人形さんのようにかわいいルックスからは想像できない「should
I go north?」というキョーレツなシャウトが、先ず、彼女のシンガーとしての才能を物語っています。
10代とは思えない芳醇さと、10代ならではの性急さと激しさ。磨かれていない、原石のままのルビー。この粗野で清々しい輝きは80年代では髄一のものだと思います。
カントリー調の曲ですが、魂はロック。時折見せるパンキッシュな激しさが実にいい。マリアの曲(内1曲は共作)が半分入ってますが、特に「soap,soup&salvation」は秀逸!このアルバムのハイライトといって良いでしょう。威勢のいいカントリー調の曲と、やや宗教色感じられる歌詞はとても19歳の女の子の作品とは思えないほどです。そしてこれをこんなに魅力的に歌えるのは、作者のマリアだけでしょう。もとモデルスというバンドのメンバーだったというM・エツオーニの曲もとても良いです(「warking
late」や「east of Eden」)。
トムペティも1曲提供してたり、シングルのB面曲をボブ・ディランが書いてたりと、玄人ウケがよかったのも、正直やはりマリアの魅力によるものだと思います。 |
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life is sweet
ソロ3作目。ソロになってからは遠慮なく独壇場といったカンジのマリアですが(今までも決してエンリョなんてしてなかったが)、この作品は特に激しさにも磨きがかかって、ちょっとオドロな雰囲気も出ています。それもケイト・ブッシュ的なドリーミーなものではなく、もっとナマっぽい。
彼女のアルバムはどれも1曲目のインパクトがとても強力なのですが、このアルバムの「scarlover」はかなりのものです。「来た来た来たーッ」ってカンジです(笑)。神経を逆なでするようなギター、わざと短いブレスの、息も絶え絶え、といったようなつらそうなボーカル、なんだか、エロい!
続く2曲目も「this perfect dress」(それはつまり、裸身のことらしい)と、どうやら大きなテーマは「性愛」のようです。確かにこの人は恋をしたらとても激しそうだ。なかなか普通の男では受け止めきれないだろうなあ。だからこれは今までの中で一番、マリア・マッキーらしいのかもしれない。特に1曲め〜4曲目はノンストップで吐き出すようなボーカルスタイルのものが続く。ギターも激しいし(「absolutely
barking stars」の間奏なんか凄く好き)聞く側にも今まで以上に好き嫌いが分かれるかも。わたしはますます好きになってしまったけど。
タイトル曲「life is sweet」はちょっとフォーク調の、静かで素敵な曲。星の綺麗な夜に聴きたいな。 |